偏見意識はどこからくるの

  • 2015.05.31 Sunday
  • 11:26
 昨夜は,小笠原諸島近辺で大きな地震が起きましたというテロップが流れて数分後に,自分の住む宇都宮でもかなりの横揺れが生じたので,「これは,立て続けに地震が起きたのかな?」と思いきや,震源が500キロを越える深さだったために,揺れの到達も遅かったためらしい。その上,驚いたのは,地震のエネルギーを示すマグニチュードが8.5と,あの東日本大震災に迫るものだったということだ。もし,震源がずっと浅いところであれば,あわや,大津波という危険があったのかもしれないと思うと,今回の口永良部島での大噴火といい,日本列島の遥か地下深くで何が起きているのだろうと,不安にあるのは自分だけであろうか。まぁ,その時はその時で考えるしかないことだろうが…。
 ところで,その前の夕方,職場の朋友から,「早速,〝あん〟映画館で観て来たよ。久しぶりにツボにはまって大泣きしたよ。」という旨のメールをもらった。昨日,自分もこのブログに〝あん〟のことを書いたばかりだったので,せめて,公式HPで予告編でも観ようかと思って,そこを開いてみると,満開の桜の花が舞い散る映像から始まって,ストーリーを読んだ後,予告編と特報を拝見した。簡潔なストーリーを読んだところで,事前情報も頭にあったため,「こりゃ,ダメだ。」と思い始めているところに,樹木希林さんの名演技から展開する短い予告と彼女の語る主人公の生き様模様。自分の心が引きずり込まれ,そこに投影されるかのように感じた途端,熱い思いを凝縮した滴が頬を伝って床に落ちた。とても,自分は映画館では恥ずかしくて観られないと思った。後でレンタルしようと…。それにしても,世間の云われなき心ない差別とは,これ程までに非業なものであり,人からこの世で一番大切なその人間性を奪ってしまうのか。自分が指摘しているのは,被差別人の方ではなく,差別する方を指している。自分の言葉が,行動が,どんなに人間性の欠片もないものであるのかを判断できず,自分自身を喪失してしまう。これは,本当に恐ろしいことだろう。まるで,普段は正常な心の持ち主が,戦時中にお互い敵同士となって気が狂ったかのように,殺し合いをしたごとく。何故だろう。目を瞑って自分の胸に手を当てる。「自分だったら,どうだろう?」。この映画の主人公徳江が,ハンセン病という強制隔離されるような病気の患者だったとの噂を聞いたなら,その人が手作りしたどら焼きを,いくらおいしいからと言っても,果たして自分は食べる気になれるのであろうかと。確かに,食べられる自信はどこにもない。「ほら,どうだ。やっぱりな。」と,もうひとりの,自分の中の自分が舌打ちする。これが,偏見意識を蔓延らす原因なのかもしれないな。そんな風に思う自分である。そこには,ハンセン病に対する正確な知識を持たずに,ただ周囲の噂に踊らされ,怖がるだけの自分がいるからだけのものかもしれない。事実,この病気は,早期治療で完治又はそれに近い状態になるらしいし,感染力も極めて低いと聞いている。しかし,例えそうでも,人々は,ゼロではない可能性を恐れるだろうし,ゼロであっても,芽生えた疑心暗鬼はそう簡単には消えはしまい。患者の方に偏見という冷たい差別をするだろう。それ程までに,人というのは心が弱く,自分を擁護したくなる存在なのか。しかし,その反面で,どんなに差別を受けようと,どんなに過酷な境遇だろうと,唯今だけを精一杯に生きようとする人もいる。この生命力が何処から湧くのか,その立場にはない,この幸せな自分の身では計り知れないところだが,人というのは,やはり凄い力を持っている,そう思えて仕方がない自分である。
 このハンセン病のことだけでなく,この世というか,この日本だけでも,まだまだ多くの不条理な差別が根深く残る。その一つに,大学時代に,島崎藤村の有名な小説「破壊」を読んで興味を持ち,自分なりに被差別部落のことを調べたことが過去にあった。その時の第一印象は「まさか,この基本的人権の尊重を旗印に謳った憲法下で,こんなこともうないだろう…」という,猜疑心にも似たものだった。でも,この問題は解決されずに今でも厳然と存在する。同じ栃木県の南部にも,いわゆる同和地区があるらしく,当時読んだ本で,同和地区出身者であることだけを理由として,人として扱われないという結婚差別に思い悩み,自死という道を選択した女性の実話に触れた時,「何故こんなことが起きるんだ。」と,言いようのない悲しみと当たり処のない憤りとに,自分が縛られたのを記憶している。

 偏見は何故

人は皆,個性を持てと人に言う
では個性ってなんですか?
他人と違う 唯それだけが
そうですか?
いや,私には分からない
だって,違えばはじかれる
個性のはずがはじかれる
結局個性を持てと言いながら
持てば仲間に入れない
それは矛盾じゃないですか?
偏見視され辛いじゃない。
誰だって そんな思いは嫌じゃない。

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  • 2019.06.15 Saturday
  • 11:26
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